Media Room

01/17/1997

[THE YOMIURI AMERICA]

企業内セクハラの防衛策教えます/ 「年間訴訟1万件」に備える 日系人材コンサルタント会社が出張講義 米国企業で、ここ一、二年大きな関心を呼んでいるのが社内におけるセクハラ対策 だ。人材派遣のMAXコンサルティング・グループ社(本社・ニューヨーク市、名倉 学社長)では、昨年秋から日系企業を対象としたセクハラ対策セミナーを依託ベー スで実施している。 (中省略)MAX社のテキストでは、管理職は、社内でセクハラが、社内のどこかの部 署で既に水面下で発生しているという前提で、社員とのコミュニケーションを通じ て、問題が本当に発生していないかどうかを把握する必要性を説く。また、具体的 な指導方法や訴訟になった場合の社会的制裁や本人の人生に与えるダメージの大き さについても言及し、社員教育の大切さを訴える。 MAX社では、昨年秋、学校法人とメーカーに対してセミナーを実施した。同社の名 倉社長は「セクハラセミナーを企業で受講しておくことによって、もし問題が起 こった場合、企業が事前にこの問題に対して真剣な取り組み姿勢をもっていたこと を、法廷でアピールできるメリットもある」と話している。