Media Room

11/23/1995

[THE YOMIURI AMERICA]

現場から一言 ニューヨーク在住、名倉 学さん 大学卒業後に就職した大手人材派遣会社の駐在員として来米し、ロサンゼルスと ニューヨークで計六年間勤務した後、31歳の若さで、独立。グランドセントラル駅 近くのビルにオフィスを構え、昨夏「MAXコンサルティング・グループ」を設立し た。 採用から解雇に至るまでビジネス習慣が異なるアメリカで職を求める日本人の数は 上昇中。しかし、採用数は横ばい状態で「バイリンガルというだけで重宝がられる 時代は終わった」と手厳しいが、大手にはないきめ細かなサービスを心掛ける。 「大企業の看板が取れてみて初めて、個人で勝負しなければいけない難しさを痛 感」。これまで築いてきた付き合いの大切さを実感しながら、企業向けに無料で人 事セミナーを開いたり、全米の大学53校とネットワークを作って情報交換したり と、この1年は自分を売り込むことに専念。 また、「米国に進出した日系企業は営業至上主義から一段落して、やっと人事マネ ジメントにも気を配り始めたところ」。シカゴとロサンゼルスにある会社と業務提 携することで、小さいオフィスながらも守備範囲は大きく全米をカバーする。