Media Room

10/01/2000

[U.S. TOWN JOURNAL]

「最低限の常識は必須」 面接成功のための基礎知識 「就職活動をしているのであれば、最低限の常識やマナーは守ること。これが自発的に出 来ない応募者は、採用が難しい」と語るMAXコンサルティング・グループの名倉学社長。 同社では、電話での応対、身だしなみ、喋り方やアプリケーションの書き方などにおい て、人材派遣会社だからといって気を抜いてやって来る応募者を厳しくスクリーニング し、指導を行っている。 「きちんとした対応の出来る方は、採用率が高い。日本の企業に面接に行くのであれば、 服装や髪型など、米国とはいえ、日本人としての最低のマナーをもたなければならない」 と同氏。カジュアルな服装で同社を訪れ、急に面接が入った応募者には、面接用のスーツ や靴を臨時に貸している。また、女子職員が化粧の仕方の指導も行っている。 面接に訪れる際は、その企業についての予備知識を持っていることも最低限のマナーだ。 知識を何も持たないまま、就職活動を行っている応募者はぼぼ半数。同社では、応募者が 企業リサーチに利用できるようにコンピューターを設置している。 自分が面接を受ける企業が日本ではどのような事業を行っているのか、米国ではどのよう なビジネスを展開しているのかという事柄は必ず調べる。先方の担当者の名前や、同社の コンサルタントの名前などを覚えることも、面接における基礎的な常識だ。 カバーレターやレジメ、アプリケーションの書き方をきちんと把握することも重要。特にカバーレターやレジメは、添削の専門家に見てもらい、スペル間違いなどがないように確認する。また、日本の履歴書のような専門用紙はないので、経歴の書き方や文字のレイアウトの仕方について参考書などを利用したり専門家のアドバイスを取り入れるなど、企業に好印象を与えるレジメの研究を行うことも大切だ。 職務経験や専門知識が重要視される現在、新卒者の求人数も減少している。「無給でも良いので、インターンまたは短期の派遣社員として企業経験を積んでおくのが望ましい。ま た、ワード、エクセル、パワーポイント、ファイルメーカー、アクセスなどのコンピュー ター・スキルは必ず習得しておくべきだ」と名倉氏は助言した。